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現在 98点完成(2020年7/7時点) あと2点。

「大瀬崎灯台と椿」(C)Nizo Yamamoto/KAIEISHA

(右上の詩は長崎在住の詩人、高塚かず子さんよりいただきました。)

もくじ

『五島百景』とは

 

山本二三の出身地である長崎県五島列島。
その独特の文化と雄大な自然を「五島百景」として100点描き、五島列島の溢れる魅力を後世に伝えたい。
それがこの『五島百景』のコンセプトです。
五島市のふるさと大使として、世界遺産にも登録されている
五島列島の文化を世に広めるための活動の主幹となる作品集であり、山本二三のライフワークです。

これまで『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』『時をかける少女』等、

数々の名作アニメーション映画の美術監督として、多くの人々の心に残る風景画を描いてきた山本二三。

2010年より『五島百景』に取り組んできました。様々な仕事の合間を縫って描き上げた作品は現在約98点です。

「慈恵院のマリア像」(C)Nizo Yamamoto/KAIEISHA

「高浜の魚籃観音像」(C)Nizo Yamamoto/KAIEISHA

​五島列島とは
 

五島列島は長崎の西方100Kmに浮かぶ大小約150の島々です。全島が長崎県に属し、自然海浜や海蝕崖、火山景観など複雑で変化に富んだ地形で、ほぼ全域が西海国立公園に指定されるなど、豊かな自然景観を有しています。島々には多くのカトリック教会が点在し、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として2018年に世界遺産登録されました。

五島列島は北東から南西に長く伸びているため、全体を大きく二つに分けて、五島最大の福江島を中心とする南西の島々を「下五島」、2番目に大きな中通島を中心とする北東部を「上五島」と呼ぶこともあります。

下五島が五島市、上五島が南松浦郡新上五島町、中通島の北にある宇久島は佐世保市小値賀島は北松浦郡小値賀町に属しています。

​山本二三が『五島百景』を描こうと決意したきっかけ
 
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実家の前でトラクターに乗る父と母、叔母。農家だった。

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15歳。右から寮監、姉、山本二三、父。

子どもの頃から絵が得意だった山本二三は漠然と将来は絵の仕事ができたらいいなと思っていました。ある日、小学校の体育館で『わんぱく王子の大蛇退治』というアニメ映画を見て「こんな綺麗な世界があるのか」と衝撃を受けます。(その作品の助監督は高畑 勲氏でした)

 

中学卒業後、単身で五島を離れ、岐阜県の工業高校で建築を学びます。

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16歳。学生寮の前で。

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その後、東京へ出て専門学校に通いながら、アニメーション背景画の会社に勤め始めました。

写真は22歳の頃で背景画の仕事に就いて2年目です。『マジンガーZ』の背景を描いていました。この後、日本アニメーションに入社して宮崎駿監督と出会います。1978年、NHK初のアニメシリーズ『未来少年コナン』は宮崎 駿氏の初演出作品で、24歳の山本二三にとっては初の美術監督と転機になった作品でした。

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33歳。『天空の城ラピュタ』制作時のスタジオジブリにて。

厳しいスケジュールの中、自分のパートが終わったのは徹夜明けの誕生日。「さんざん苦しい33歳。」などと冗談を言っていました。

その後も高畑 勲監督や宮崎 駿監督らと共に作品を作り上げました。全速力で走り続けるような忙しい毎日。参加した様々な作品は分かっているものだけで100を越えます。

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そして50代も後半に差し掛かった頃、これまでを振り返ってみました。家族のことや自分のルーツのこと。そして、気づきました。

“自分は故郷のことを何も知らない…。”

 

子どもの頃は自転車で周れる範囲の五島しか知らなかった。実は農業を継ぐのが嫌で五島を飛び出したのでした。申し訳ない様な、後ろめたい気持ちもあった。

 

それから、カメラを片手にいろんな所を周りました。雄大な大自然。キリスト教と仏教が共にある文化的背景。古びた、何気ない路地…。

​2006年、『時をかける少女』の美術監督として総務大臣賞を受賞。

五島の魅力を初めて知ることとなりました。

そして、2010年に決意しました。

 

“五島の絵を描こう。”

 

“40年近く培ってきた背景画の技術を100枚の絵に込めよう。”

 

“これからの修行として、更に技術を高めていこう。”

 

今からでも遅くない。

絵を描くことで五島のことをもっともっと深く学んでいこう。

それが、『五島百景』を描くことになったきっかけです。

 
『五島百景』の絵を一部ご紹介
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「高浜と頓泊」(C)Nizo Yamamoto/KAIEISHA  提供:三井楽水産

真っ白い砂浜とマリンブルーに澄みきった高浜海水浴場。日本の渚100選、環境庁の日本の海水浴場55選にも選ばれ、2004年には日経新聞で日本で1番美しい海水浴場にも選ばれました。

 

青年の頃、山本二三はここへ泳ぎにきました。帰りがけ、母からもらった大切な腕時計を砂浜に忘れてきたことに気づき、探しに戻ってみると潮が満ちており、元いた場所は海の中でした。時計は見つからず、そのことはずっと母に言えないままです。

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「鬼岳」(C)Nizo Yamamoto/KAIEISHA

五島列島は火山の噴火でできた島々です。福江島の人々にとって心の山とも呼べる「鬼岳」。ふもとには温泉も湧いています。山本二三は子どもの頃、学校の遠足でよく登ったそうです。木でそりを作り、よく滑るように蝋を塗り、草原の斜面で遊んだそうです。

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「雨の水ノ浦教会」(C)Nizo Yamamoto/KAIEISHA

この真っ白な教会は映画「くちびるに歌を」の撮影でも使われました。五島にはにはたくさんの教会があります。隠れキリシタンの時代から、五島とキリスト教はずっと深い関係にありました。

 

山本二三がまだ小さかった頃、クリスマスの朝に目覚めると枕元にキャラメルが置いてあり、それがとても嬉かったそうです。当時はまだ今のようにクリスマスプレゼントは一般的ではありませんでした。山本二三の家はクリスチャンではありませんでしたが、五島の歴史から、馴染みのあるものとして、せいいっぱいのプレゼントだったのかもしれません。

『五島百景』に関わるこれまでの活動

 

2011.6/19・7/23
中目黒の「トラベル・カフェ Bliss」での「五島列島フェア」内イベントにて、トーク&ライブ・ペインティング。五島列島の地産池唱ミュージシャン「ベベンコビッチ」さんとのトーク・ライブや、五島の雲を描くライブ・ペインティングを行いました。五島産のうどんやトマトを使ったパスタなどを食べながら、五島の魅力にたくさん触れる内容となりました。

2011.8/16

五島市主催の「子ども絵画教室」が開催されました。抽選で選ばれた小学生25名が参加、アニメーション美術の伝統的な技法に初めて触れる小学生たち。テーマは「好きな動物の形をした雲」と「奈留島の海」。みんな一生懸命、溢れるエネルギーで描いていました。優しい色合いでこれからも五島の風景を描いていってほしいです。

2012.10/13

五島での絵画教室2回目。みんなで五島の空や海を描きました。

2013.5/26

五島市主催のスケッチツアーで久賀島の五輪教会へ、子どもから大人まで50名ほどでいきました。みんなでおもいおもいの場所からスケッチをし、お昼時はわいわいとお弁当を食べたのでした。

2013.10/31

長崎県主催の観光PRイベント「ひかりと祈り 光福の街 長崎」が渋谷東急エクセルホテルにて開催。スライドで絵を見せながらのプレゼンテーションや、県知事たちとのトークセッションが行われました。11/14~17には同テーマの展示会が渋谷ヒカリエで開催され、長崎や五島を描いた複製画や拡大出力が展示されました。

​2014.4/2

「五島市市制施行10周年記念シンボルマーク」を手掛けました。事前に集まった小学生によるデザインをアレンジしたものです。様々な10周年記念事業に使用されました。

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2014.5/10

​五島を舞台にしたマンガ「ばらかもん」(ヨシノサツキ著、スクウェア・エニックス発行)のテレビアニメ化が発表されました。山本二三はキービジュアルを手掛けました。HPやポスター、DVDのパッケージ等に使用されています。

​キービジュアルの背景は五島を取材し、只狩山展望所裏の段々畑や、富江港から見える海と島を合成して描いています。

「大瀬崎灯台と椿」の写真撮影用パネルも制作し設置しました。

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2014.8/26~31
長崎県五島市福江文化会館、3階展示室にて五島市主催の市制施行10周年記念事業「山本二三展(複製画+原画)~海の声、森の声~」が開催されました。

 

アニメーションの背景画の他、『五島百景』やアニメ『ばらかもん』キービジュアルや絵コンテ、キャラ設定など約100点程展示しました。

2014.8/27

五島市主催のスケッチ会で参加者のみなさんと図書館を描きました。このお城の様な図書館、元は旅館でした。山本二三は小学生の時にもここの絵を描き西日本新聞社のスケッチコンクールで入選し、すごく嬉しかったのを覚えているそうです。自身の結婚式の際にも親戚たちと宿泊した思い出の場所です。

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2017.3/25

渋谷の居酒屋「上五島」は上五島の食材を扱ったお店です。山本二三の上五島取材のレポート、制作実演、上五島の生産者さんたちのお話を聞きながら五島うどんやマグロのお寿司を食べたりと上五島を満喫するイベントとなりました。

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2017.3/31

五島の三井楽水産の「鬼鯖鮨(オニサバズシ)」のパンフレット表紙を山本二三が手掛けました。「鬼鯖鮨」、脂がのっていて本当にうまいです。

東シナ海で獲れたマサバを旨酢に浅く漬け込んでいます。いわゆるしめ鯖の鮨とも違う美味さで他では食べられない味だと思います。

三井楽水産 「 鬼 鯖 鮨 」
https://onisaba.com/user_data/onisaba_sushi.php

2017.3/31

『名建築の空想イラスト図鑑』に五島の民話「勘次ヶ城」に関する絵が掲載されました。山本二三は「勘次ヶ城」に出てくる海賊のアジトを絵で再現。このアジトの石造りの土台は今も実際に残っているんですよ。でも伝承は河童が出てきたり、幽霊船が出てきたり。現実と想像が混ざっているのが魅力です。

なぜそんな伝承が現代まで伝わっているのか不思議です。たぶん、伝えたいことがあったけど、直接的に語るには何か問題があったのでしょう。だから現実と想像を混ぜて作られたのではないでしょうか?

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2018.7/1

五島市に「山本二三美術館」が開館しました。アニメーションの背景画の他、『五島百景』の展示室もあり、テーブル上のタッチパネルでは五島百景の絵とそれがどの地域を描いたものかが分かるようになっています。

​山本二三美術館

https://www.goto-yamamoto-nizo-museum.com/

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2018.12/2

​山本二三美術館主催「五島百景バスツアー」を開催。描画地を巡り、絵と実際の風景を見ながら山本二三が解説をしました。

2019.9/25~27

五島市×クラブツーリズム共同企画「山本二三と行く五島のスケッチ旅行」が開催されました。全国各地からいらした参加者さんたちと堂崎天主堂や高浜ビーチのスケッチをし、山本二三美術館を山本二三が案内しました。

2019.12/4~2020.2/24 「大ばらかもん展」

五島市出身の漫画家、ヨシノサツキ氏が五島市を舞台に描いた人気マンガ「ばらかもん」(スクウェア・エニックス発行)及び同作を原作としたTVアニメ「ばらかもん」に関する大規模な特別展示を山本二三美術館で開催しました。2019年夏に開催され好評を博した「ミニばらかもん展」に続き、ヴォリュームアップした内容です。

「五島百景」×「ばらかもん」のコラボレーション作品や漫画の生原稿、アニメの貴重な制作資料等、約90点を展示。同作主人公の青年書家、半田清舟の成長に合わせてアニメにて劇中に登場する書道作品を書き分けた長崎市在住の書家、原 雲涯氏の書き下ろし作品も展示されました。

 

協賛の募集について

「五島百景」は山本二三のライフワークであり、商業的な活動ではありません。

しかしながら、取材や制作には時間も費用もかかるため、現在、絵映舎では個人・法人の協賛を広く募集しております。

コンセプトにご賛同いただける方はぜひともご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

協賛:一口1万円より

特典:「五島百景」複製画一点

     「五島百景展 図録」一冊進呈(図録完成時)

 

詳しくはこちらまでご連絡ください。

【kaieisha@tbz.t-com.ne.jp】 「五島百景」協賛係

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